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朝の時間を無駄にして成功した人はいない

独立して2年目くらいのこと。 尊敬している著者の方とお会いすることができた。 といってもサシではなく数人と。 その方を囲んで話をしていた。 いろいろな話をしている時にその方が 「今まで色々な方を見てきましたが、朝遅く起きて成功した人を一人も知りません」 と言い出した。 私は当時から早起きだった。 うんうん、うなずいていると隣のAさんが反論した。 Aさん「○○さんは事業も成功させ本も出していますが、朝ゆっくりだと聞いています」 著者「○○さんは離婚を3回していますし、友達もほぼいません。成功者ではありませんよ」 Aさん「では△△さんは成功していて、しかもきれいな奥さんとかわいい女の子が2人います。この方も夜型です」 著者「△△さんは仕事もプライベートも充実していますが、太り過ぎです。体のマネージメントに失敗しています」 このようなやり取りをしばらくしていた。 そして、その著者の方が 「仕事の成功なんて通知表の項目1つがよかっただけの話です。他の項目が1とか2では成功者と言えません」 と言い切ったのだった。 その言葉聞いて 《確かに仕事だけできたのでは成功者とは言えないなぁ》 と納得した。 あまり話すチャンスは無かったが、私は 「以前から朝早く起きて仕事をしています」 と伝えた。 するとその方は 「素晴らしいですね。そのスタイルをあと10年続ければあなたのような人(おそらく凡人と言いたかったのだろう)でも絶対に成功しますよ」 と言ってくれた。 あれから7、8年経つ。 この方が言う通り “朝の時間を無駄にしていて成功している人” に出会った事はない。 約束まであと2年くらい。 あと2年で成功者になれるのだろうか。 とにかくこれからも間違いなく朝型を続けます。

 

お客様は意外ことを《面倒だ》と思っている

以前、生保の営業マンを紹介して頂いたことがあった。 その営業マンは有能な感じの人。 私が今まで気づかなかった提案をしてくれた。 その提案を聞いて 《確かにこの保障は必要だなぁ》 と納得した。 しかし、なんか面倒になりやめてしまった。 もしこの時 「手続きは簡単ですし、私の方でほぼ用意できますから、菊原さんは3ヵ所ほど名前だけ書いてもらえればいいですから」 と言ってもらったら間違いなく話を進めていただろう。 お客様はどういった場所で引っかかっているか分からないものだ。 あるお客様と商談していた時のこと。 数回商談したが、クロージング手前で 「もう少し先にしようかと思いまして」 と言い出した。 そのお客様は状況的に何も問題はない。 ローンも借りられるし、家族も部屋を欲しがっている。 年齢だって若いわけではない。 話を聞いていくと 「引っ越しが面倒くさい」 「工事期間のお茶出しなどが面倒だ」 ということが原因だと分かってきた。 その原因を1つ1つ潰していったが、話は流れてしまった。 《前もって説明しておけばなぁ・・・》 と後悔したものだった。 それから “引っ越し”と“工事期間中のお茶出し” についてのクロージングレターを作成した。 これを送るようになってから、つまらないところで延期にならなくなった。 お客様は何に意外なことに関して 《面倒くさそうだ》 と思っている。 こういった要素を前もって1つ1つ潰していきましょう。

 

新規だけを大切にする人は長続きしない

独立して間もないころ “朝集まって勉強する会” といった会に参加していた。 朝型の私にとっては時間的にも好都合。 また、会社を辞め一人になったこともあり、 《仲間がほしい》 と思っていたこともある。 数回、参加していたものだった。 その会は、常に会員を募集し増やそうとしていた。 それはいいこと。 しかし、集まった会員をそれほど大事にはしていなかった。 例えば2人組で意見交換をする。 新入りの私はその頃まだ、特別仲のいい人はいなかった。 奇数の時はあぶれることが多くなる。 非常にさびしい思いをしたのだ。 自分が悪い分部もあるが、隣のグループの人が 「3人でやりましょうか?」 と声をかけてもいいだろう。 一人になった私を横目で見ながら誰も気づかってはくれなかった。 独立して孤独感を感じていた私はここでもさらに孤独感を味わうことになったのだ。 こうなると、自然と行かなくなる。 その後、風のうわさでその会が消滅したと聞いた。 新規を増やすことばかり熱心になり、今いる人には気配りをしない。 こういった集まりは長続きしないものだ。 これは営業活動でも言える。 今商談しているお客様はもちろん、 “契約客”“オーナー客” も大切にして欲しい。 “釣った魚にエサをやらない” 的に考えていれば、いくら口でいい事を言ってもお客様は 《なんか怪しい》 と気がつくもの。 長く結果を出し続けることは不可能なのだ。 新規のお客様も大切。 しかし、既にお客様になった人もそれ以上に大切にしてください。

 

資料だけではなく体も準備しておく

私は研修を一日に何回もするタイプではない。 しかし、たまたま重なり朝から晩まで研修をすることになった。 午前中はよかったが、午後になると疲れが出る。 夜はフラフラになりながら何とかこなしたものだった。 充実感はあったが、 《2度とゴメンだ》 と思った。 私の知人は朝から晩まで研修しても大丈夫だという。 知人がこうアドバイスしてくれた。 知人「研修の前の日は何をやっていましたか?」 私「前日は休みだったので、とくに何もやっていませんが」 知人「それじゃダメですよ。前日から準備ないと」 私「準備はもっと前からしていましたよ」 知人「資料とかではなく、リハーサルをやっておくんですよ」 知人いわく “前日に同じ時間帯で同じようなこと” をやっておく必要があるという。 資料の準備だけではなく、体も慣らしておくのも大切だというのだ。 この話を聞いて 《確かにその通りだなぁ》 と納得した。 先日、ドラマ制作の裏側の特集をやっていたが 「一流の俳優は何日も前から同じ時間にリハーサルしている」 と言っていた。 セリフだけでなく体の準備もしているのだ。 お客様の大事なアポイントがあったとする。 《このお客様は何としても取りたい》 と思う。 もちろん資料は前もって用意しているだろう。 しかし、それだけでは足りない。 可能であれば、その前日の同じ時間に “リハーサル” をしておくといい。 体も慣らしておく必要がある。 資料と体の準備をする。 それこそプロだなと痛感した出来事でした。

 

ダメージを最小限に食い止める努力をしているか?

私は過去に何度かぎっくり腰をしている。 突然ゴリッときて、しばらくは普通の生活さえままならない。 もちろん仕事にも多大な影響がある。 本当に怖い。 しかし、これは突然なのだろうか? よくよく考えてみれば前兆はある。 移動で無理をしていたり、ストレッチをさぼったりと。 それが積み重なり、起こる。 最近は 《そろそろマズイぞ》 という感覚が分かるようになった。 前もって対処することで致命的なダメージを受けなくなった。 “前もって対処する” これは何事にも言える。 営業でスランプがくる。 これは突然なのだろうか? いや、そんな事はない。 かなり前から 《今はこのお客様がいるからいいが。もしこのお客様が断られたらマズイ・・・》 と薄々感じている。 この時点で対処していればいい。 “競合に負けないように対策を考える” のはもちろんのこと、 “他のお客様も同時に探しておく” こともやるべきなのだ。 早めに手を打っておけば “どスランプ” は避けられる。 あなた自身も “どことない不安” を感じていないだろうか? もし感じていたらそれを封印するのではなく、 “見える化”もしくは“リスト化” してしまう。 早めに手を打てばダメージは最小限に食い止められます。

 

《売れない方がおかしい》と思える行動をしているか?

研修先の社長から聞いた話。 その社長は昔、原因不明な難病にかかった。 いろいろな医者に行ってみたが効果的な対処法はない。 その時は 「何で俺がこんな目にあわなくちゃならないんだ!」 と自暴自棄に。 その時期は絶望的だったという。 それから医者は諦め、自分で治療法を調べるようになる。 そして、 「この健康法はいいですよ」 と聞いたならばすぐに取りいれていた。 そんなある日のこと、突然 《これだけやったんだから健康にならない方がおかしい》 と思えるようになったという。 それからほどなくして健康を取り戻した。 この話を聞いて 《お役立ち情報を出し続けていた状況に似ている》 と感じた。 お役立ち情報はお客様にとって本当の意味で役立つもの。 出し続けていた時に、フッと 《こんないい事を続けているんだから売れない方がおかしい》 と思えるようになった。 それからはどことなく自信を持つようになった。 接客に対しても積極的になる。 “売れる人のオーラ” が少しずつ出始めたのだと思う。 よくトップ営業マンには 「お客様をひきつける雰囲気がある」 とか 「どことない魅力がある」 などと言われる。 それが少しだけ分かった気がした。 《こんないい事をしているんだから売れない方がおかしい》 と思える行動をしているだろうか? そういった行動を積み上げていけば、いつの間にか売れるオーラが身に着くものです。

 

「私の指導で業績が上がった」は本当か?

あるセミナーに参加した時のこと。 講師が登場し自己紹介を始めた。 出身地やその地元ネタ、どういう経歴などかを手短に紹介した。 その講師は野球もゴルフもする。 《話が合いそうだ》 という印象をもった。 また時々自虐的な話をもした。 そのたびに会場は笑いが起こる。 人間性がよく分かり、参加者も好感を持った感じだった。 しかし、セミナーが始まると徐々空気は変わっていく。 話の節々に 「この企業は私のアドバイスで業績が上がりました」 といった感じの話がたくさん出てくるようになった。 さらには 「私のお陰でこの会社が伸びているんです」 といった言い方もするようになる。 そのたびにシラケた感じになった。 その講師がアドバイスして業績が上がる。 もちろんそういった事実があるのだろう。 しかしそれを言いすぎるとちょっと嫌な感じになる。 自慢めいた事例が多すぎて、最後には胡散臭い感じさえした。 過去の上司で 「俺のアドバイスで契約になったんだからな」 と言ってくる人がいた。 手柄は全部自分のもの。 私を含め、すべての部下がこの上司を嫌っていた。 どんな世界でも “俺が俺が” という人は敬遠されるものだ。 僭越ながら私も営業マンから 「菊原さんのお陰で成績が伸びました」 と言われたり、連絡頂いたりすることがある。 これは本当に嬉しい。 私はただ単に営業レターなどの “ツール、武器を提供” しただけに過ぎない。 成績が上がったのはその営業マンがその武器を使い努力したからなのだ。 これからも驕らず調子にのらず、お役に立つ活動を続けたいと思います。

 

ディーラーのサービスは進化したが・・・

私のうちには車が二台ある。 それぞれ営業マンもディーラーも違う。 ここ最近お店に行くたびに 《サービスがよくなったなぁ》 と感じる。 車を止めればすぐに人が出てきてお出迎え。 座れば 「飲み物は何にしましょう?」 とメニューを見せてくれる。 やり取りも非常にスムーズだ。 また点検や修理が終わると “点検ありがとうございました” といった手書きのお礼状が届く。 以前は修理をしてお礼状が届くなんて一度もなかった。 こういった対応を見る限り 《頑張っているなぁ》 と感心する。 ただ営業レターのコンサルタントの私からすると 《非常にもったいないなぁ》 と思ってしまうことがたくさんある。 まず顔写真が無い。 せっかくお礼状をもらっても “誰から送られてきたのか?” が分からない。 お礼状が届くたびに 《せっかく手書きで時間をかけて書いているのにもったいないなぁ》 と思う。 顔写真が無いということは、もちろん “自分を伝える文章” も無い。 ハガキの最後に “お気軽にご相談ください!” と書いてあるがどこの誰に相談していいのか分からない。 またありがたいと思っている人も少ないだろう。 どんな業界でも顔写真と自分を伝える文章は必須の要素。 とくに車屋さんには早く気づいて欲しいと常日頃思っております。

 

「嫌われたお客様が再来しました」というケース

トーク系の研修では 「同じ営業レターを出しても結果が出る人とそうでない人に分かれる。なぜだと思いますか?」 と言ったテーマで考えてもらう。 この回答は “初回接客の印象がいいかどうか” ということ。 初回接客時に 《この営業マンはちょっとなぁ》 と嫌われてしまえば、どんなにいい営業レターを送っても反応はほぼない。 これは重要なことなので、トーク設計図の作成に入る前に必ずお話しする。 しかし、その会社の営業マンが研修後に 「嫌われたお客様が再来してくれまして、商談になりました」 と言ってきた。 そのお客様は玄関でアンケートを取ったものの、接客で押しすぎて 「あなたの会社とは検討しませんから」 とシャットアウトされたという。 こうなるとどんなものを送っても意味はなくなる。 ただ、何となく営業レターは送り続けていた。 そして半年後、再来したという。 はじめは意外に思っていたものの、こういった心理は誰でもある。 以前、あるチェーン店でランチを食べていると、一人の店員から 「あれ?先生ですか?」 と声をかけられたことがある。 よく見ると私の大学の生徒だった。 その学生は不真面目でやる気もない。 注意はしないが授業中ゲームをしていることもある。 生徒の中でも嫌いな方だった。 しかし、話かれられたことは嬉しかった。 その後、授業前によく話をするようになった。 もちろん初回接客でいい印象を持ってもらうことは大切。 しかし、嫌われたとしても諦めず営業レターを送って欲しい。 お客様はいつどこで心変わりするか分かりません。

 

誰もトーク設計図を1発で完成はできない

研修先でのこと。 一人の営業マンが 「いやぁ〜営業レターの方はコツをつかんできましたが、トークの方はダメですね」 と言ってきた。 その営業マンに 「何回修正しましたか?」 と質問すると、営業マンは驚いた顔をして 「えっ?修正はしていませんが」 と言っていた。 どんな凄い営業マンでもトーク設計図を一回で “完ぺきに仕上げる” ことなど出来ない。 私自身も何十回、何百回と細かい修正をしながら完成させてきた。 その営業マンは営業レターに関しては 「送るたびに仲間と話し合い、微調整してきましたよ」 と言っていた。 しかし、トーク設計図に関しては違った。 研修で作ったものを実行し、 《あれ?思ったよりうまく行かないじゃないか》 と1回でやめてしまったという。 レターは工夫を繰り返しているのにトークはやっていない。 そのことを指摘すると 「トークに関しては考え違いをしていました。もう少し練り直してみます」 と言っていた。 極たまに 「接客に関してははじめから困ったことはありませんよ」 と言う人がいる。 こういった人がいるから困るのだが・・・ こういった特殊な人以外は、はじめから上手く行くものではない。 トークに関しては “言い方”や“タイミング” などもある。 1回で完成させようとするのではなく、時間をかけてゆっくり作り上げましょう。

 

部下を支配するのではなくユーティライゼーションする

通信講座の会員さんから 「部下が言うことを聞かなくて困っています」 といった相談を頂く。 研修先でも比較的よく聞く相談だ。 新入社員や年下ならいいが、 “中途採用でしかも年上” だったりするとキツイ。 うまくコントロールするのは非常に難しくなる。 営業心理術完全版で “ユーティライゼーション” という心理を紹介している。 これは自分のマイナス情報を利用して人間関係を構築するといったこと。 言うことを聞かない部下、年上の部下に対して 《なんとか言うことを聞かせなくては》 と思わない方がいい。 そんなことをすればますます言うことを聞かなくなり、悪い方向へいってしまう。 また自分だって売る立場の人もいる。 そういった人はストレスがたまり、 “自分自身の営業活動” に支障をきたしてしまう。 支配しようとするのではなくユーティライゼーションを意識する。 コントロールしようとするのではなく、利用すると考えた方がいい。 年上の部下だったら、 「こういった場合、どう言えばいいんですかね?」 と相談してみるのもいい。 年下の部下だとしても 「今日中に10件訪問しろ!」 と頭ごなしに命令するより、 「もし新規のフォローに困っているなら、○○という方法もあるぞ」 と言ってあげた方がいい。 誰だって命令されたり、コントロールされるのを嫌うもの。 能力を引き出すイメージで接してみてください。

 

すぐに退社した営業マンを笑えない理由

入社して3ヵ月ほどでやめてしまった営業マンのこと。 彼のメモを偶然覗き見たことがある。 悪いとは思いながら、どうしても欲求を抑えられず見てしまった。 そこには “朝から起こった出来事” が事細かに書いてあった。 例えば ・今日は目覚めが悪かった ・通勤途中に車にあおられて頭にきた といったことから始まり、 ・Aさんに訪問したところ嫌そうな顔で出てきた ・10件電話したが無駄だった というネガティブな内容ばかりだった。 少し見ただけでも 《なんだかこっちまで気分が落ち込んでくるよ》 と思ったものだった。 ここまでネガティブにフォーカスすれば人生はつまらなくなる。 結果、すぐに会社から姿を消した。 その時、私は 《あれじゃ、どこの会社に行っても無理だよなぁ》 と他人事のように思っていた。 しかしどうだろうか? 文字にしなかったものの私も似たようなことをしていた。 朝起きれば 《うあぁ〜眠いなぁ。これじゃ仕事なんかできないよ》 と思う。 営業活動をして上手く行かなければ 《やっぱりなぁ、この客ダメだと思っていたんだよ》 と考える。 紙に書かなかっただけで “99%ネガティブにフォーカス” していた。 3ヵ月で辞めた営業マンのことなど全く笑えなかったのだ。 同じ状況だとしても 《眠いから、午前中は体を動かす仕事をやろう》 と思ってもいいし、営業活動でも 《手ぶらで訪問しても断られてしまう。次は意味のある訪問をしよう》 と考えることもできた。 人はほっておけばネガティブにフォーカスしてしまうもの。 意識的にプラスになるように考える習慣を身につけましょう。

 

23歳の営業マンに凄みを感じた理由

研修先でのこと。 営業部長から 「2015年度のトップ営業マンです」 と一人の営業マンを紹介してくれた。 パッと見は20歳前後。 どうひいき目に見ても 《こんなあんちゃんが本当にトップなのか?》 と疑問に思った。 だがしかし・・・ 立ち振る舞いや言葉には力強さを感じる。 どことなく “オーラや凄み” を感じたのだ。 実際の歳を聞けば23歳。 高校を卒業して2年ほど現場監督をして、その後営業に異動した。 20歳も年下の営業マンにこれほどまで凄みを感じたのは初めてだった。 その後少し話を聞いた。 彼は眼光鋭く 「あと2年でさらに結果を出し、父の会社を継ごうと思っています」 と話してくれた。 この言葉を聞いて 《だからなのか》 と納得した。 このように強く目的意識を持っている人は強い。 若くても人とは違ったオーラを発する。 しかし、大半の人はそんな大義はないものだ。 以前もこういった営業マンとお会いしたことがあった。 同じく20代で若かったが強いオーラを放っていた。 彼は家を継ぐ、といった目標を持っていたわけではない。 話をしていてこれだな、と思ったのは 「私は今までの人生で一度も一番になったり、評価されたりすることはありませんでした。だからこそ今ここで結果を出したいなと思っています」 と言っていたこと。 普通の人でも確固たる信念ができた瞬間、強いオーラを発するようになる。 時には自分自身の大義を考えてみてはいかかでしょうか?

 

営業活動において「負ける悔しさを味わいたい」と言えるか?

私自身、ソフトバンクホークスのファンということもあり、王会長を尊敬している。 言うまでもなく選手としてものすごい。 そして監督として、そして人として本当に優れている。 王会長の言葉に 「優勝する喜び、負ける悔しさを味わいたい」 というものがある。 この言葉は好きな言葉の1つでもある。 この言葉を聞いて 《心から野球が好きな人なんだなぁ》 とつくづく感じた。 営業活動において 「負ける悔しさを味わいたい」 と言えるだろうか? 誰だって契約を取ったり、何かが上手く行ったりすれば 《嬉しい!》 と喜ぶ。 しかし、80%くらいの確率で決まると思っていたお客様から 「今回はごめんなさいね。他社に決めたの」 と言われたらどうだろう? 夜も眠れないくらい悔しい思いをすることだってある。 私が尊敬していた先輩営業マンのこと。 凄い人だったが、当然敗戦することもあった。 そんな時は 「チクショウ!何でA社になんか決めたんだ!」 と悔しがっていた。 しかし、その姿にはどことなく “なんか嬉しそう” と感じた。 言い方を変えれば 《この商談の敗戦を糧にすれば、いつだってまた契約が取れる》 といった雰囲気を感じたのだ。 私もいろいろ悔しい思いをしてきたし、今もしている。 そんな時、負ける悔しさを味わえる人になりたいと思います。

 

トップ営業マンは全員メンタルが強いわけではない

トップ営業マン時代のこと。 新人営業マンにとって初めて出会ったトップ営業マンは私。 私を見て 《意外にちょろい人がトップなんだな》 と思った新人もいるだろう。 ある時、失敗して落ち込んでいる私に対して 「菊原さんて案外メンタル弱いんですね。トップの人ってもっと強いと思っていましたよ」 と言ってきた。 カッコ悪いと思ったが、事実なので仕方がない。 もちろんハートが強い営業マンもいた。 お客様から断られようが、クレームを抱えていようが関係ない。 どう見ても辛い状況なのに 「今日もやるぞぉ!!」 と落ち込みを微塵も感じさせない。 《すごいなぁ》 と思ったが、私はそういったタイプではなかった。 私が知っているトップ営業マンは “メンタルが強くないタイプ” の人が多い。 《この精神状態をどうやって克服するか?》 と工夫しながら進化してきた。 中には “神経が図太く落ち込まないタイプ” のトップ営業マンもいる。 しかし、ある時突然 “ボキっと” 気が折れるように目的を失ってしまう人もいた。 時々トップのまま上司になる人も見かけるが、部下の教育に苦戦していることが多い。 小首を傾げながら 「なんであれぐらいの事で落ち込んじゃうのでしょうね・・・」 と私に相談してくる。 自分が強い分、落ち込む人の気持ちが理解できないのだろう。 何があっても動じない鋼の心をつくる必要はない。 弱い自分を認め、その上でどうするかを考え行動する。 その方が最終的には長く活躍できると私は思います。

 

繰り返す言葉を聞き逃さない

私は本を読んでいて気になった部分は線を引いたり、書き込んだりする。 人によっては 「それじゃブックオフに売れませんね」 という人もいるが、その方が何倍も本を活用できる。 本の読み方で注意しているのは “繰り返し出てくる部分を探し出す” ということ。 一番わかりやすいのは “繰り返しになるが” もしくは “すでに述べたが” といった文章。 こういった文章はすかさずアンダーラインを引く。 こういった枕詞が無く、表現を変えて繰り返される文章もある。 それを探し出すことで “この本で何を言いたいのか?” の本質を探し出す。 著者が伝えたいことは必ず繰り返すもの。 本を読む=重要な言葉を探す といっても過言ではない。 これはお客様とのやり取りでも言えること。 収納を重視するお客様は 「新しい家では細かい収納をいっぱい作りたい」 と何度も言ってくる。 また心配ごとについてもまた繰り返すもの。 お客様によっては 「○○についは大丈夫ですよね」 と念を押してくることもある。 一度説明したとしてもこういった言葉が出てくるのは “解決していない” という証拠。 しっかり解決策をご提案しなくてはならない。 まずはお客様が繰り返す言葉を逃さずしっかり聞き取る。 言葉を正確に読み取り解決策をご提案するのが営業の大切な役目です。

 

私がこの営業マンから商品を買わないワケ

少し前のこと。 金融商品関係の担当営業が変わった。 前任者は遠くに転勤になった。 ということで新しい人に引き継いだ。 新しい担当から 「こんな商品が出るのですがいかがでしょうか?」 という電話が定期的にかかってくる。 一度も購入したこともないし、最近は電話に出ることもない。 その理由は “一度も顔を会したことが無い” から。 若いのか?独身なのか?地元の人なのか? 全く分からない。 親近感をまったく持てないのだ。 もし一度でも 「私が担当になりまして」 と1分でも顔を会せていたらどうだろう? 商品も買ったかもしれないし、電話に出ないなんてこともない。 おそらく私以外にも挨拶無しで引き継ぎ、売込みをしているのだろう。 《きっと苦戦しているだろうな》 と容易に想像がつく。 営業マン時代、他の営業マンから入居者を引き継ぐことがあった。 いいお客様に対しては 「私が担当になりましたから」 と一緒に行って挨拶した。 しかし、全員ではない。 半分くらいのお客様に対しては手紙で 「担当が変わります」 と伝えた。 顔を出したお客様からのクレームは比較的軽かった。 それに対し、顔を出さなかったお客様のクレームは重かった。 クレームが起こってから 《やっぱり顔を出しておけばよかった・・・》 と後悔したものだった。 無駄なアポなし訪問をしてもいい事はない。 しかし、必要な顔出しは必ずやっておくようにしましょう。

 

クレームは“自分を進化させてくれる”と考える

ダメ営業マン時代に一番嫌いだったもの。 それはもちろん “お客様からのクレーム” だった。 これは売れないことより辛い。 重いクレームを抱えていた時は生きている心地がしなかったものだ。 トップ営業マンになってもクレームは発生した。 ただダメ営業マン時代と違い、クレームが発生しても “お客様と一緒に解決していきましょう” という感じだった。 また考え方が変わったのも大きい。 クレームを発生させてしまったものは申し訳ないし、誠心誠意取り組む。 その上で 《これは今後のお役立ち情報になる》 と考えていた。 これだけでずいぶんと気が楽になったものだ。 先日お会いした営業マンが 「クレームが発生した時“これで進化できるぞ”と思うようにしています」 と言っていた。 これもまたいい考え方だと感じた。 クレームは真摯に対応する。 それはもちろんだが、その上で “いい情報になる” “自分を進化させられる” と考えてみる。 この考え方だけでずいぶんと前向きになれます。

 

ノウハウを学んでも最後は自分の感性を信じる

毎月研修で伺っている会社でのこと。 研修後の懇親会で営業マンからこんな聞いた。 営業「トーク設計図ですが、私は“挨拶トーク”より先に雑談をするんです」 私「雑談から入るんですね」 営業「セオリーと違いますが問題ありませんか?」 私「それでお客様の反応はどうでしょうか?」 営業「その方が上手く行くんです」 私「だったらそれでいいと思いますよ」 私はできる限り 《営業の方に結果を出してもらいたい》 と思ってノウハウやツールを提供している。 しかし、それがすべての人にマッチしているわけではない。 それは自分しか分からないのだ。 たとえ講師が言っていた逆のことであっても、自分が 《こっちの方が絶対いい》 と思ったのなら、それを選択するべき。 私自身は初対面のお客様に対して 「いやぁ〜今日はいい天気ですねぇ、こんな日は外でランチをしたくなりますね」 などと話しかけた時もあった。 しかし、私の場合上手くは行かなかった。 お客様から 《何この人・・・》 という目で見られてしまった。 お客様に対場になってみると分かるのだが “営業マンの雑談” もまた怖いのだ。 私は何度もテストを繰り返し 《しっかり挨拶して目的と強みを伝えた方がいい》 という結果が出た。 多くの営業マンもしっかり挨拶したほうがいい結果を出している。 しかし、それは絶対ではない。 《イヤイヤ、俺はちょっとした雑談から入った方がいいんだ》 と思えばそれを選んだ方がいい。 最後は自分の感性を信じてください。

 

本当に話がうまい人は誰よりも準備に時間をかけている

昨日のブログでは 「アドリブが上手いと思っている人が陥る落とし穴」 という話をした。 過信している人に限って話が長くなりがちになり、相手に 《結局何が言いたいの?》 となってしまう。 あるパーティーに参加した時のこと。 その会では一人ずつ1分程度自己紹介する場が設けられていた。 その時私は頭の中で 《こんな感じで話そう》 と多少考えていたものの、しっかり準備をしなかった。 そして私の番になり、 「えぇ〜私はですね・・・」 と話し始めた。 その瞬間頭が真っ白になった。 何とか1分間話をしたものの、自分でも何を話したが分からなかった。 もちろん誰にも伝わらなかったのは言うまでもない。 その後、知人が自己紹介した。 その1分間には “どんな仕事をしていて何が強みなのか” そして “プライベートでの失敗ネタ” も盛り込まれていた。 正確にアピールした上、笑いも取ったのだ。 このスピーチには心底凄いなと思った。 私は知人にこう質問した。 私「素晴らしい自己紹介でしたね」 知人「いえ、1つネタを飛ばしましたし40点というところでしょうか」 私「40点ですか?そんなことはないでしょう」 知人「1週間前から準備してきたのですが、失敗でしたね」 知人は話し上手。 にもかかわらず 「1分間の自己紹介のために1週間前から準備していた」 という。 話が本当にうまい人はしっかり準備をしている。 そしてその結果を満足することなく次につなげているのだ。 アドリブ、雰囲気で臨んでいるわけではないのです。

 

アドリブが上手いと思っている人が陥る落とし穴

ある会社に講師として呼ばれた時のこと。 研修後にその会社が主催する謝恩会のような集まりに参加した。 そこで関連会社の方々と話をした。 部長がこう質問してきた。 この部長は研修に参加していなかった。 部長「今日はどんな研修だったのですか?」 私「今日はトーク設計図といって展示場接客のトークを考える研修です」 部長「お客様に話す内容を決めておくということですか?」 私「そうですね、何をどんな順番で話すかある程度決めておきます」 こう話すと部長の顔色は変わる。 そしてこのように言ってきた。 部長「トークを前もって決めていたら人を感動させることなどできません!」 私「そ、そうでしょうか?」 部長「その場の雰囲気で話すからいい関係になれるんじゃないですか!」 あまりにも強く言われたため、 「確かにそうかもしれませんね」 としか言い返すこと出来なかった。 その後、乾杯の挨拶にその部長が指名された。 壇上に上がった部長は話を始めた。 やはり話はうまい。 《さすがああ言うだけのことはあるなぁ》 と思いながら聞いていた。 しかし、話はなかなか終わらない。 乾杯の挨拶にしては話が長すぎる。 みんな飲みたくてウズウズしていた。 やっとのことで終わったが、 《結局何が言いたかったのか?》 まったく分からなかった。 アドリブが上手いと思っている人が陥る落とし穴の典型だった。 極たまに 「トークなど決まっていたらお客様を感動させることなどできませんよ」 と言ってくる人がいる。 そういった人は会話に自信がある人だろう。 しかし、そういった人に限って話が長く、最後まで話を聞いても 《いったい、何が言いたいのだろう》 となるケースが多い。 《俺はアドリブには自信がある》 という人こそ、トーク設計図が必要だと考えている。 ただこれを分かってもらうのは並大抵ではありませんが。

 

3日で崩れた習慣は3日元に戻る

名古屋の講演でのこと。 講演が終わった時、一人の営業マンが私の方へ向かってきてこう話してくれた。 営業「実は昔、営業レターをしばらく続けていたことがありましたね」 私「そうでしたか」 営業「せっかく習慣化していたのですが、たまたま社員旅行などが重なり、それがきっかけでやめてしまいました」 私「ではまた始めればいいんじゃないですか?」 営業「そうですね。資料は作ってあるのですから明日からまた始めます」 “営業レターをやり始めたが何かをきっかけにやめてしまった” という人も少なくない。 これはせっかく習慣化したのにもったいないこと。 だが、落ち込む必要はまったくない。 一度習慣化したことならば再び習慣化するのはたやすい。 やり方も既に知っている。 また明日から再スタートすればいいのだ。 以前、1日3分程度庭でゴルフの素振りをしていた。 打ちっぱなしは好きではないが、素振りは比較的好きだった。 仕事の気分転換もかねて長い間習慣化していた。 しかし、仕事や出張で3日間ほどやめてしまった。 その後、まったくやらなくなってしまったのだ。 それからしばらくしてのこと。 フッと思い出し、また素振りをするようになった。 その後、3日もしないうちにまた習慣化することに成功した。 中には 「少し前まで朝型だったのに飲み会続きのせいで早起きできなくなったよ」 という方もいるだろう。 “3日で崩れた習慣は3日元に戻る” そう考えて再び行動してみてはいかがでしょうか?

 

部下に営業レターをやってもらうにはどうしたらいい?

ある講演でのこと。 講演は無事に終わり、最後に司会者が 「何か質問ある方は何でも聞いてください」 と言った。 こういった時はなかなか手が上がらないケースが多い。 しかし一人の営業マンが “待ってました!” と言わんばかりの感じでスッと手を上げた。 その営業マンにマイクが渡ると 「部下に営業レターをやってもらうためにはどうしたらいいですか?」 と質問してきた。 《えっ、なんでこの質問?》 と思ったが、その営業マンの顔は真剣そのものだった。 少しやりとりをしたところ、その営業マンはプレマネ。 自分では営業レターを習慣化したが、 「部下はやったりやらなかったりで」 という。 こういった人もいるだろう。 営業レターのことを理解していれば部下も続ける確率は高い。 しかし、よく伝えないまま 「明日からこれをお客様に出すように」 と伝えたのでは部下はどう思うか? 返事をしながらも 《今だって忙しいんだ、その上また余計なことをさせるのかよ》 と思う部下も出てくるだろう。 お客様が “メリットが無いと動かない” ように、 部下もメリットが理解できなければ動かない。 私はこのような2つのやり方を紹介した。 1 朝営業レターを出すことで“いい事を1つしたぞ”というプラスの暗示になる 2 未フォローのお客様の罪悪感を解消する このどちらかを部下に説明するように伝えた。 自分が 《営業レターはいい方法だ》 と思っていても部下はそう思っていないかもしれない。 メリットや効果をじっくり話し、納得してもらうようにしましょう。

 

お客様の意見であってもコンセプトに合わなければ捨てる

よく行くそば屋さんがあった。 そこはそばの他にうどんもある。 “そば”はうまいが“うどん”はそれほどでもない。 《いっそ、そば専門店にすればいいのに》 と思っていた。 そんなある日のこと。 いきなりメニューにラーメンが登場した。 さすがに理由を聞くと 「常連さんがどうしても食べたいって言うんでね。取り入れたのですよ」 と言っていた。 こちらもうどん同様、たいした味ではなかった。 そして後日、看板を変えた。 「そば ラーメン うどん」 とそばとうどんの間にラーメンを挟んできたのだ。 これでは何が専門なのか分からない。 その後、客足は減っていった。 お客様の意見は大切。 しかし、コンセプトに合わない意見は “捨てるべき” だと考える。 これは営業であっても言えること。 お客様からアレしてほしい、コレしてほしいと言われる。 その中で 《これは自分の考えとは180度違う》 と思った時は取り入れる必要はない。 意見を頂いたことに感謝してスパッと捨てればいいのだ。 自分にとって何が核なのか? 何を重視すべきかを考える。 そうすることで捨てるものが見えてきます。

 

継続のパワーを活用してお客様の記憶に刻み込む

つい先日、ブログの読者から 「ずっとブログを読んでいたのですがいつの間にかやめてしまって。3年ぶりに見たのですがまだ続けていらっしゃったのですね。これからは毎日読みます」 というメッセージを頂いた。 こういったメッセージは嬉しい。 また研修でも営業マンから 「新人営業マンのころから毎日読んでいます」 と言わたり、もしくは 「今日も読んできました」 と言ってもらえることもある。 “続けることのパワー” を常に感じている。 もし私がブログをたまにしか更新していなかったら、これほど印象には残らなかっただろう。 これは営業レターでも言える。 営業レターをスタートさせ1ヵ月後に 「今後も必要でしょうか?」 と見極めたあとはほぼ接触せず2年間送り続けた。 その後レスポンスレターにより “展示場に再来” といったケースもある。 しかし、全く何もないまま2年間終えるお客様もいた。 そんなお客様の中で送り終わってからしばらくして再来してくれたお客様もいる。 そのお客様は 「いやぁ〜菊原さんにはずいぶんと気にかけてもらいましたからね。一度は顔を出さないと悪いと思って」 と言ってくれた。 多くの営業マンが一度か二度程度接触して終わりにする中、 “2年間営業レターを送る” といった方法で接触していれば嫌でも印象に残る。 継続のパワーを活用してお客様の記憶に刻み込みましょう。

 

営業レターとトーク設計図は別物ではい

ハウスメーカーで研修していた時のこと。 この会社の研修は4回目で “トーク設計図” についてだった。 休み時間に若い営業マンが 「営業レターとトークは共通部分が多いのですね」 と言ってきた。 その一言で、 《なかなかやるなぁ》 と思った。 営業レターとトーク設計図は共通部分がたくさんある。 これに気がつくのは鋭い人。 例えばトーク設計図に “共感トーク” がある。 これは最も重要なもの。 営業レター(レスポンス)で言えば “お客様が日常どんなことに悩んでいるか?” という部分。 「片付けてもすぐにお子さんが散らかしてしまう・・・というお悩みがありませんか?」 という文章を見てお客様は 《この人は分かってくれそう》 という印象を持つ。 もっとわかりやすい例は “デメリット・メリットトーク” これは初めにデメリットを言ってからメリットを言うという方法。 一流営業マンのトークには必ず登場する。 これは営業レターにおいて、 “多少見にくい部分はありますが、リアルな事例を知ることができます” といったもの。 営業レターを作る時はトーク設計図からヒントを得る。 トーク設計図を作る時は営業レターからヒントを得る。 営業レターとトーク設計図は別物ではありません。

 

幸運がその後の成功につながるとは限らない

著者仲間のこと。 その著者は仕事とは関係ないジャンルの本を出した。 それがベストセラーに。 それを知って 《うらやましいなぁ》 と思っていた。 ある会でその著者とお会いした。 そこでこう話しかけた。 私「あの本売れていて凄いじゃないですか!」 著者「ありがとうございます」 私「ほんと羨ましいですよ」 著者「それがそうでもないんですよ」 私「どういうことですか?」 著者「仕事とは関係ないですからねぇ」 私「でもベストセラーになったのだからいいじゃないですか」 著者「いやぁ〜、実は変なイメージがついてしまって本業は減っているんですよ」 他ジャンルで有名になったため本業の方は逆に仕事は減ったという。 聞いてみないと実際は分からないものだと感じた。 営業マン時代のこと。 隣の営業所の後輩が2件続けて紹介物件を受注した。 会議でそれを聞いて 《なんて羨ましいんだ!》 と嫉妬していた。 しかし、実際の話を聞いてみると 「いやぁ〜大変なお客様を取っちゃいました」 とさえない顔をしていた。 その後、後輩はこの2件に足を引っ張られスランプに陥っていた。 幸運がその後の成功につながるかは分からない。 これは自分自身も気をつけなくてはならない。 《ラッキー!簡単に契約になっちゃったよ》 と思った物件がその後、ものすごく足を引っ張られることもある。 人の結果をうらやむことはない。 また自分自身も一時的な幸運に安心しないようにしましょう。

 

迷ったらお客様に意見を聞く

個人コンサルティングをしていた時のこと。 その営業マンから見せて頂いたお役立ち情報の出来が非常によかった。 その理由を聞くと 「実はお客様と一緒に考えていまして」 という。 この理由を聞いた時、 《だからよく出来ているんだな》 と納得した。 先日テレビを見ていた時に “アパレルメーカーの若者担当リーダー” という人が出ていた。 そのリーダーが 「私だって高校生から見ればおじさんなんです。だから勝手に考えるではなく、実際着る高校生と一緒につるんですよ」 と言っていた。 このリーダーは20代後半。 一般的に見れば若いが、高校生から見れば相当おじさんに感じるという。 そのことをしっかり理解しているからこそ、素直に意見を聞けるのだ。 私自身、お客様とお役立ち情報を作る事はなかった。 しかし、作ったものを 「どちらの方が興味を引きますか?」 と聞いていたことはある。 この質問によって意外な発見もある。 《絶対にA案の方がいい》 と思っていたとしても、お客様は 「いやぁ〜圧倒的にBの方がいいですね」 なんて言われることも。 営業マンとお客様はやはり感覚が違うのだ。 お客様と一緒に考える、までやれなくても意見を聞くことはできる。 迷ったらお客様に意見を求めましょう。

 

フッとした言葉がその人の印象を大きく左右する

定期的に研修をさせて頂いている会社でのこと。 その会社には入社して1年目の営業マンがいる。 彼はイケメン。 しかも人懐こい性格でお客様からのウケがよかった。 部長も面接段階から 《奴は間違いなくやるぞ!》 と期待していた。 しかし、商談までは進むもののなかなか契約には至らなかった。 研修後の飲み会でのこと。 彼と隣の席になった。 性格は明るく前向き。 はじめのうちは 《どうして結果が出ないんだろう?》 と不思議に思っていた。 しかし、しばらくしてある事に気がついた。 それは “話し方の癖” だった。 なまりとかではなく、一言で言えば “ちょっとヤンキーっぽい” と思う時があった。 いつもではないが、何かの瞬間にフッと出てくる。 おそらくお客様の前でも、慣れた時に出てしまっているのだろう。 私はそのことを伝え、修正して頂くように伝えた。 きっとこれで徐々に結果が出るようになるだろう。 言葉づかいはその人の印象を大きく左右する。 以前、仲間の奥さんで 《この人は面倒見もよくいい奥さんだなぁ》 と思っていた人がいた。 しかし、ある瞬間乱暴な言葉を聞いてしまった。 やはり一定の条件の時に決まって出てくる。 その瞬間、なんだかとてもガッカリしたものだった。 本人が意識していなかったとしてもお客様が引く言葉がある。 これを発見して修正してほしい。 ぜひ一度友人や信頼できる人にチェックしてもらいましょう。

 

当たり前にやっていた行為を疑ってみる

最近、私の周りでは健康ブームがきている。 友人は “朝フルーツ” を実行し、また著者仲間は “無添加、オーガニック食品” にハマっている。 著者仲間はこのような話をしてくれた。 仲間「3時間置いておけば腐る食品が何日ももつのって不自然でしょ」 私「確かにそうですね」 仲間「たとえばコンビニのイクラや明太子があんなにもつのは気持ち悪くないですか?」 私「薬品とか使ってそうですね」 仲間「コンビニの食べ物にはいっぱい使ってますよ」 私「やはりそうですか」 仲間「薬漬けの食材はできる限り食べないようにしています」 全て天然素材、というのは難しい。 しかし、今まで当たり前に食べていたものに関して 《これって不自然なのでは?》 と疑問をもつのは必要だと感じた。 これは営業活動でも言える。 今まで当たり前にやっている行動に関して 《これって不自然なのでは?》 と疑ってみる。 例えばアポなし訪問やテレアポ。 こちらで勝手に “訪問ゴールデンタイム” と決めたり “この1時間はテレアポタイム” と決めるのは不自然なこと。 ちょっと考えれば分かることなのだが、長年やっている分からなくなってしまう。 直接の営業活動だけではなく “無駄に長い会議” などもその部類に入る。 時には当たり前にやっていることに関して 《これって不自然なのでは?》 と疑うようにしましょう。